道草日記(ブログ)

2022年11月14日

北海道テンカラ考

2022年夏

今年はちょっと集中してテンカラを振ってみた。

北海道の源流釣行ではどんな仕掛けが最適か竿とラインと、とにかく使い比べてみた。

とりあえず答えだけ書いちゃうと…

 

竿: DAIWA NEOテンカラ ミノムシ33 https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/rod/ten_rd/15_neotenkara/index.html

 

ライン: Fujino テンカラストレートライン・パワフル https://www.fujinoline.co.jp/archives/20160.html

 

ハリス: フロロライン 1号 

 

もうこれしかない。

小河川のオショロコマから、大型のトラウトまで、これでいけちゃう。

 

 

なぜこの組み合わせなのかという話なのだが…

 

そもそも、

みちくさの秘境釣行へいらっしゃる方の多くはフライフィッシングの方がほとんどなのだが、ここのところテンカラの方が目立つようになった。

昨年取材いただいた つり人社の『渓流』もテンカラ特集で。

とのお話だった。

 

フライフィッシングより道具も少なく手軽に毛鉤釣りが楽しめるのが良いみたい。

かくいう僕も、ガイディング中はゲスト様のお手伝いに忙しくフライロッドが邪魔になるので、畳んだまま持ち運び、さっと竿を延ばせば数秒後には毛鉤を振り込めるテンカラを持って歩くことが多いのだが。

 

そんなテンカラ釣りだが、北海道の源流釣行ではどんな仕掛けが適しているのか。

せっかくだから、いろんなライン×竿の組み合わせを試して、最適を見つけてみようという気持ちになったのがきっかけ。

 

ロッド

・DAIWA テンカラX30(先調子)

・DAIWA ミノムシ33(先調子)

・NISSIN ロイヤルステージテンカラ6:4 360(胴調子)

 

ライン

・Fujino テンカラストレートライン ノーマルorAQ (Zxion・ポリアリレート)

・PALS テンカラLEVEL LINE 3.5号 (フロロカーボン)

・富士流テンカラバス(より糸) 各種

・DAIWA テンカラライン(モノフィラメントコア フローティング)

それぞれ ロッドの長さ:テンカララインの長さ = 1:1 もしくは 1:1.5 

ハリス長は 矢引(1尋の半分 80センチくらい)

で試してみた。

 

まず、前提として、北海道 と言いつつ、みちくさで最もよく入る川は

 

・川幅5m〜15m程度の上流〜源流域

・被ってる木があったり、広い河原があったり

・対象魚は20センチ程度のイワナから、40〜50センチくらいのニジマス・アメマス・ブラウントラウトまで多様

 

ということで、本流域ほど大きな川でないのに、大型のマスが釣れてしまうっていう川。

 

そして、使う毛鉤が大きい。

テンカラだけれども、使う針は基本的にドライフライで、なまらおっきな「カディス」や「セミフライ」「スティミュレーター」がよく釣れる。

 

この大きなフライをしっかり振り込んで、大きなニジマスをしっかり獲れる組み合わせが必要って訳。

 

こういう、もしかしたら?特別な環境かもしれないけれど、

「北海道で大きなマスをテンカラで釣りたい」に適した仕掛けということで。

 

まずは、竿はというと。

 

振込自体は、先調子・胴調子、どちらも、どのラインの組み合わせでも問題がなかった。

いやはや、メーカーさんの努力の賜物ですかね。ラインの種類も、長さもどの組み合わせも過不足なく振り込めた。

 

ただ、、、大型魚になると36胴調子の竿では取り込みまでにかなり魚を弱らせなくてはならなかった。

それって、魚に可哀想だよね。

 

 

だから、早く逃がすためには先調子でバットのしっかりした竿で手早く獲ってあげるのが良いかも。

 

その点ダイワのミノムシは、もともと源流の尺イワナをしっかり釣れる竿って設計らしいけれど、なんもなんも。

50くらいのニジマスが瀬を走ってもしっかり穫れるくらいの強さだった。

 

長さも、広い川ではライン長を延ばせば対応できるし。

33なら、小さい川でもまぁなんとかなる。

 

ついでに言うと、竿を畳んだときにブランクスを全部グリップが覆っているため、アプローチの山行中に竿の破損の心配がないのが、源流釣師には何より嬉しい。

 

予備竿を持つなら、

短めの胴調子の竿を持てば、小川の小さなイワナと遊ぶのが楽しいんでないかな?

 

次にテンカララインについて。

 

テンカラ釣りの一番の長所は、ラインを水面につけずに毛鉤を流す釣り方だと思う。

たとえハリスだけでも水面についていれば、川の流れの速さの差があれば、ドラグがかかってシビアなときは釣れなくなる。

 

じゃあ、どんな時も提灯釣りかというと、ただでさえフライフィッシングに比べて届く距離の短いテンカラ釣りではさらに不利。

できるだけ遠くで毛鉤だけ浮かせたい。

それができるのが理想のラインなのだけれど…

 

各ラインの特徴から書いてみようかな。

 

・モノフィラライン・・・ライン自体が重いので、すっごく振りやすい。けれど重いラインの自重で糸が垂れ下がってきて毛鉤が勝手に近寄ってきてしまう。

流れを横切ってきて、もはやドラグ以前の問題。

 

・テンカラバス・・・毛鉤の大小を問わず振り込みやすい上に軽いので遠くで毛鉤を保持しやすい反面、太い糸が風の影響を受けやすく強風下ではラインごと毛鉤が持っていかれる。

 

・フロロライン・・・細くて重さもあって、キビキビした振込になる。重すぎず軽すぎず、程よく毛鉤を保持できる。

 

・テンカラストレートライン・・・軽くてふわっとしつつも、細いので風の影響を受けにくい。少し太めの「パワフル」を使えば大型の毛鉤も難なく触れる。

 

ということで、キビキビ釣りたければフロロライン。テンカラらしいふわふわしたキャストが良ければテンカラストレートラインがお勧め。

ここは好みだけれどね。

 

蛇足だけれども、ロングラインで強風下でしっかり振って、そもそもフライフィッシングみたいにラインを全部水面につけるような釣り方をするならモノフィララインが良い。

短所は長所ってことで。

 

ということで。

僕の最適は

 

レベルライン向けの先調子の竿3.3m(ミノムシ33) × Fujinoテンカラストレートラインパワフルを竿とラインを1:1

川幅も川原も広いような川なら、ラインもしくはハリスを伸ばすかも。

 

予備竿として、小川で風の影響もなく、小魚と戯れる竿として

6:4胴調子の2.7m × 富士流テンカラバス(竿と1:1)

 

という2セットかなと。

 

手持ちの竿はミノムシ以外は 30先調子と36胴調子だから、組み合わせ間違えてんじゃん 笑

 

参考になりましたら幸いです〜

 

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